ルネサンス期の宗教画

ルネサンス以前の中世のキリスト教社会においては、神々の存在が人々にとっては絶対的な存在であったようです。街に暮らす人々は、教会からの圧力のもとに生活の基盤が抑制されていたようです。

ルネサンス期を迎えるとともに、人々は神々の存在から遠ざかるようになり教会からの弾圧から解き放たれるようになったのです。人々がある程度の自由を手に入れるとともに、これまでの古代ギリシア、古代ローマ時代の文化や風習が流行となり、神々からの抑制から解き放たれた人間が中心となった文化が形成されていくようになったのです。

そのような時代の流れのなかで絵画にも大きな変化がみられるようになりました。これまではキリスト教の布教をメインに描かれてきた宗教画たちは、非写実的とされるアニメのキャラクターを思わせるようなタッチが主でありましたが、ルネサンス期を迎えるなかで絵画に描かれる人々は、3D的な要素が盛り込まれ立体的となり骨格や肌質がリアルに描かれるようにもなりました。

皆さんがご存じのルネサンス期の美術や芸術は、このような人々の神々からの解放とともに生まれた思想であり文化であったようなのです。

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